外貨預金を始めるなら、為替手数料が安い銀行を選ぶことが重要です。
外貨預金では、日本円を米ドルなどの外貨に交換するときだけでなく、外貨を再び円に戻すときにも為替手数料がかかる場合があります。
金利が高い銀行を選んでも、為替手数料が高ければ、せっかくの利息が手数料で減ってしまうこともあります。
この記事では、為替手数料が安い銀行を選ぶポイントについて、外貨預金初心者にもわかりやすく解説します。
為替手数料とは?
為替手数料とは、円を外貨に交換したり、外貨を円に戻したりするときにかかるコストです。
たとえば米ドルの外貨預金では、
- 円 → 米ドル
- 米ドル → 円
という2つの交換が発生する可能性があります。
そのため、銀行を比較するときは「円からドルへの手数料」だけを見るのではなく、ドルから円に戻すときの手数料も確認することが大切です。
為替手数料が安い銀行を選ぶ5つのポイント
1.円→外貨の為替手数料を確認する
まず確認したいのが、日本円を外貨に交換するときの為替手数料です。
銀行によって手数料は異なり、同じ米ドルでも銀行によって負担するコストが変わります。
たとえば、1ドルあたりの手数料が、
- 10銭
- 25銭
- 50銭
では、外貨を購入する金額が大きくなるほど差が広がります。
100万円を米ドルに交換する場合などは、わずかな手数料差でも無視できない金額になることがあります。
そのため、外貨預金を始める前に1ドルあたりの為替手数料を確認しましょう。
2.外貨→円の為替手数料も確認する
外貨預金では、預け入れ時だけでなく、最終的に外貨を円に戻すときにもコストが発生します。
そのため、
円→ドルの手数料+ドル→円の手数料
という視点で比較することが重要です。
特に「手数料無料」という表示だけで銀行を選ぶのは注意が必要です。
円からドルへの交換が無料でも、ドルから円に戻すときには手数料がかかるケースもあります。
3.往復のコストで比較する
外貨預金の銀行選びでは、片道の為替手数料だけではなく、往復でいくらかかるのかを考えることが大切です。
たとえば、円→ドルで10銭、ドル→円でも10銭の手数料がかかる場合、単純化すると往復で20銭のコストになります。
一方、片道50銭なら往復では1円になるため、手数料の差はかなり大きくなります。
「片道手数料」ではなく、外貨を購入して円に戻すまでの総コストを確認しましょう。
4.為替手数料だけでなく金利も比較する
為替手数料が安い銀行を選ぶことは重要ですが、手数料だけで銀行を決めるのはおすすめできません。
外貨預金では、金利によって受け取れる利息が変わります。
たとえば、
銀行A
- 為替手数料:安い
- 金利:低い
銀行B
- 為替手数料:やや高い
- 金利:高い
というケースでは、実際にどちらが有利なのかは預ける金額や期間によって変わります。
そのため、
金利+為替手数料
の両方を確認することが大切です。
5.キャンペーンの手数料に注意する
銀行によっては、期間限定で為替手数料を無料または通常より安くするキャンペーンを実施することがあります。
キャンペーン期間中は非常にお得に見えますが、次の点を確認しましょう。
- キャンペーン期間
- 対象となる通貨
- 対象となる取引
- 適用条件
- キャンペーン終了後の手数料
- 上限金額
特に注意したいのが、「手数料無料=いつでも無料」ではないという点です。
一時的なキャンペーンではなく、通常時の手数料も確認しておくと安心です。
TTSとTTBを確認すると銀行を比較しやすい
外貨預金の為替コストを理解するには、TTSとTTBを知っておくと便利です。
TTSは、銀行が顧客に外貨を売るときのレートです。
一方、TTBは銀行が顧客から外貨を買うときのレートです。
つまり、
円→外貨:TTS
外貨→円:TTB
という関係になります。
銀行が提示する為替レートは、ニュースなどで表示される為替相場と完全に同じとは限りません。
その差が、外貨を交換するときのコストの一部になります。
「手数料無料」でも必ず確認したいこと
外貨預金の広告などで「為替手数料無料」と書かれている場合でも、条件を確認しましょう。
たとえば、
- 特定の通貨だけ無料
- 特定の時間帯だけ無料
- 特定のサービス利用者だけ無料
- キャンペーン期間だけ無料
といった条件が設定されていることがあります。
また、為替レートそのものに銀行側のコストが含まれている場合もあるため、手数料の表示だけでなく、実際の交換レートも確認することが重要です。
為替手数料が安い銀行はネット銀行が多い?
一般的に、ネット銀行では店舗型銀行と比較して、外貨預金の為替手数料を低く設定しているケースがあります。
ネット銀行は店舗を持たないことで運営コストを抑え、その分を手数料などに反映している場合があります。
ただし、すべてのネット銀行が最も安いとは限りません。
また、大手銀行でもキャンペーンなどによって有利な条件になる場合があります。
そのため、
「ネット銀行だから安い」ではなく、実際の手数料を比較する
ことが重要です。
為替手数料だけで銀行を選ぶと失敗する?
為替手数料は重要な比較ポイントですが、それだけで銀行を選ぶと失敗する可能性があります。
外貨預金では、次の項目も確認しましょう。
- 金利
-
外貨預金では、円預金より高い金利が設定されていることがあります。
ただし、表示されている金利が適用される期間や条件は銀行によって異なります。 - 預入期間
-
外貨定期預金の場合、1か月、3か月、6か月、1年など、さまざまな預入期間があります。
金利だけでなく、その金利が何か月間適用されるのかも確認しましょう。 - 最低預入金額
-
銀行によって最低預入金額が異なる場合があります。
少額から始めたい人は、最低預入金額も確認しておきましょう。 - 外貨のまま利用できるか
-
海外旅行などで外貨を使う予定がある場合は、外貨預金から海外で利用できるデビットカードなどのサービスがあるかも確認すると便利です。
外貨を円に戻さず、そのまま海外で利用できれば、円への交換を減らせる可能性があります。
為替手数料が安い銀行を選ぶ比較方法
銀行を比較するときは、次の順番で確認するとわかりやすいでしょう。
まず米ドル、ユーロ、豪ドルなど、自分が預けたい通貨を決めます。
銀行によって取り扱っている通貨が異なるためです。
次に、外貨を購入するときの為替手数料を比較します。
続いて、外貨を円に戻すときのコストを確認します。
片道ではなく、円→外貨→円の往復コストを計算します。
最後に、為替手数料だけでなく、金利や預入期間も含めて比較します。
この方法なら、「手数料は安いけれど、金利が低い」というケースも含めて総合的に判断できます。
100万円を外貨預金するなら手数料差に注意
外貨預金では、預ける金額が大きくなるほど為替手数料の差が重要になります。
たとえば、100万円を米ドルに交換する場合、1ドルあたりの手数料が数十銭違うだけでも、実際のコストには差が生じます。
さらに、最終的にドルを円に戻す場合には、もう一度為替コストを考える必要があります。
そのため、100万円などまとまった金額を外貨預金に預ける場合は、金利だけでなく為替手数料まで含めて比較することが大切です。
為替手数料が安い銀行を選ぶときのチェックリスト
銀行を比較するときは、次の項目をチェックしましょう。
| チェック項目 | 確認するポイント |
|---|---|
| 円→外貨 | 外貨を購入するときの手数料 |
| 外貨→円 | 円に戻すときの手数料 |
| 往復コスト | 購入から売却までの総コスト |
| 金利 | 外貨預金の適用金利 |
| 預入期間 | 金利が適用される期間 |
| キャンペーン | 無料・割引の条件 |
| 最低預入金額 | いくらから始められるか |
| 外貨利用 | 外貨のまま使えるサービスがあるか |
まとめ|為替手数料だけでなく総コストで銀行を選ぼう
為替手数料が安い銀行を選ぶことは、外貨預金のコストを抑えるうえで重要です。
特に確認したいのは、
- 円→外貨の為替手数料
- 外貨→円の為替手数料
- 往復の為替コスト
- 外貨預金の金利
- キャンペーンの条件
- 預入期間
- 外貨をそのまま利用できるサービス
などです。
「為替手数料が安い」という理由だけで銀行を選ぶのではなく、金利と為替手数料を合わせた実質的なコストで比較することがポイントです。
外貨預金を始める前に複数の銀行を比較し、自分の預け入れる金額や運用期間に合った銀行を選びましょう。