海外旅行では、現地で使うお金をどのように準備するかによって、支払う手数料や利便性が変わります。
一般的には、日本円を出発前や現地の空港などで外貨へ両替する方法がありますが、銀行の外貨預金を利用して、旅行前に米ドルなどの外貨を準備しておく方法もあります。
さらに、銀行によっては外貨預金と連携したデビットカードを利用でき、海外の店舗やATMで外貨を使って支払える場合があります。
この記事では、海外旅行で銀行の外貨預金を使う方法、メリット・注意点、外貨預金から海外で支払うまでの流れをわかりやすく解説します。
海外旅行で銀行の外貨預金を使う方法とは?
銀行の外貨預金とは、日本円ではなく米ドルやユーロなどの外貨で預金するサービスです。
海外旅行では、旅行前に必要な外貨を購入して外貨預金に入れておき、海外での支払いに利用するという使い方ができます。
たとえば、アメリカ旅行なら、次のような流れです。
日本円 → 米ドルへ交換 → 米ドル外貨預金 → 海外で利用
銀行によってサービス内容は異なりますが、外貨預金と連携したデビットカードなどを利用できる場合は、現地の買い物や飲食店などでカード決済に利用できます。
そのため、海外旅行のために「現地で使う米ドルを事前に準備しておく」という選択肢の一つになります。
海外旅行で外貨預金を使う基本的な流れ
銀行の外貨預金を海外旅行で利用する場合、基本的には次のような流れになります。
まず、外貨預金を取り扱っている銀行の口座を用意します。
銀行によって取り扱っている通貨、金利、為替手数料、最低預入金額などが異なるため、旅行目的で利用する場合はサービス内容を確認しましょう。
特に重要なのが、外貨預金から海外で支払える仕組みがあるかどうかです。
単純に外貨を預けるだけでなく、海外デビットカードなどと連携できる銀行を選ぶと、旅行中に外貨を利用しやすくなります。
口座を準備したら、日本円を米ドルなどの旅行先の通貨へ交換します。
たとえばアメリカ旅行の場合、
100万円 → 米ドル
のように、日本円を米ドルへ交換して外貨預金に入れておきます。
為替レートは変動するため、円高・円安によって同じ日本円でも購入できる外貨の金額は変わります。
そのため、旅行直前にすべて交換するのではなく、旅行までの期間を利用して少しずつ外貨を準備する方法もあります。
購入した外貨は、外貨預金として銀行口座に保有します。
たとえば、
- 米ドル
- ユーロ
- 英ポンド
- 豪ドル
など、銀行が取り扱っている通貨を預けることができます。
ただし、すべての銀行ですべての通貨を取り扱っているわけではありません。
旅行先の通貨を取り扱っているか、事前に確認しておきましょう。
外貨預金と連携したデビットカードなどを利用できる銀行であれば、海外の店舗などでカード決済に利用できる場合があります。
たとえば米ドルを外貨預金に保有している状態でアメリカへ行き、対象のデビットカードで買い物をするといった使い方です。
ただし、外貨預金を持っているだけで、必ず海外の店舗でそのまま支払えるわけではありません。
利用できるカードや決済方法、対象通貨、手数料などは銀行ごとに異なるため、必ず各銀行の公式情報を確認してください。
海外旅行で外貨預金を利用するメリット
海外旅行で銀行の外貨預金を利用することには、いくつかのメリットがあります。
- 為替レートを見ながら事前に外貨を準備できる
-
外貨預金では、自分のタイミングで日本円を外貨へ交換できます。
旅行直前にまとめて両替するのではなく、旅行までの期間に分けて外貨を購入することもできます。為替レートが変動するため、購入タイミングを分散することで、旅行直前の為替レートだけに依存しない準備方法を検討できます。
- 海外旅行の予算を管理しやすい
-
旅行前に一定額を外貨へ交換しておけば、旅行に使うお金を外貨ベースで管理できます。
たとえば米ドルを1,000ドル準備しておけば、
「旅行では1,000ドル以内を目安に使う」
といった予算管理がしやすくなります。
- 海外デビットカードと組み合わせられる場合がある
-
銀行によっては、外貨預金と海外デビットカードを組み合わせて利用できます。
現金を大量に持ち歩く必要を減らしながら、海外の店舗でカード決済できる点は便利です。ただし、カード利用時の為替レートや海外事務手数料、ATM利用料などは銀行によって異なります。
「外貨預金の金利」だけでなく、「海外で使うときの手数料」も確認することが重要です。
海外旅行では「外貨預金+デビットカード」が便利
海外旅行で外貨預金を活用する場合、外貨預金だけで考えるのではなく、外貨預金とデビットカードの組み合わせにも注目しましょう。
イメージとしては、
日本で円を準備
↓
銀行で米ドルなどに交換
↓
外貨預金に保有
↓
海外旅行へ
↓
デビットカードで買い物・飲食などに利用
という流れです。
現金の両替だけに頼るよりも、カード決済と現金を使い分けることで、旅行中の支払い方法に選択肢を持たせることができます。
外貨預金なら海外旅行前に外貨を準備できる
海外旅行では、出発前にある程度の外貨を準備しておくと安心です。
特に初めて訪れる国では、
- 空港での両替
- 現地の両替所
- ATMでの現金引き出し
- クレジットカード
- デビットカード
- 現金
など、さまざまな支払い方法があります。
その中の一つとして、銀行の外貨預金を利用して旅行前に外貨を準備しておく方法があります。
たとえばアメリカ旅行なら、旅行前に米ドルを購入して外貨預金に入れておき、現地では対応するデビットカードなどを利用する方法です。
外貨預金を利用するときに確認したい手数料
外貨預金を海外旅行に利用する場合、金利だけで銀行を比較するのはおすすめできません。
次の手数料を確認しましょう。
- 為替手数料
-
日本円を米ドルなどへ交換するときには、為替手数料がかかる場合があります。
銀行によって手数料の設定が異なるため、実際に外貨を購入するときの交換レートを確認することが重要です。 - 海外でのカード利用手数料
-
外貨預金とデビットカードを組み合わせる場合、海外でカードを利用したときに手数料が発生する場合があります。
「外貨預金の為替手数料が安い=海外利用時のコストも安い」とは限らないため、カード利用時の条件まで確認しましょう。 - ATM利用手数料
-
海外ATMから現金を引き出す場合は、ATM手数料や銀行側の手数料などが発生することがあります。
旅行中に現金が必要になるケースもあるため、ATM利用条件もチェックしておきましょう。
外貨預金を海外旅行に使うときの注意点
便利な一方で、外貨預金には注意点もあります。
- 為替レートは変動する
-
外貨預金では、預け入れた外貨を再び日本円へ戻すときの為替レートによって、円換算額が変わります。
たとえば、1ドル=150円のときに購入した米ドルを、1ドル=140円のときに円へ戻せば、為替差損が発生する可能性があります。
反対に円安になれば、円換算額が増える可能性もあります。
外貨預金は円預金とは異なり、為替変動による元本割れの可能性があることを理解しておきましょう。 - 預金保険制度の対象外となる場合がある
-
外貨預金は、日本円の普通預金や定期預金とは預金保険制度上の取り扱いが異なります。
利用する銀行の説明を確認し、預金保険制度の対象となる預金との違いを理解しておきましょう。 - 銀行によってサービス内容が違う
-
外貨預金のサービス内容は銀行によって大きく異なります。
比較するときは、
- 外貨預金の金利
- 為替手数料
- 取り扱い通貨
- 外貨預金の預入・引出条件
- デビットカードとの連携
- 海外利用時の手数料
- 海外ATMの利用条件
などを確認しましょう。
海外旅行用の外貨はどのくらい準備すればいい?
必要な外貨の金額は、旅行先や旅行日数、ホテルや航空券の支払い方法によって変わります。
たとえば、
- 食事代
- 交通費
- 買い物
- チップ
- 観光施設の料金
- 現金しか利用できない店舗での支払い
などを考えて予算を決めます。
ただし、旅行費用のすべてを外貨預金に入れておく必要があるとは限りません。
「カードで支払う金額」「現金で必要な金額」「予備資金」に分けて考えると、管理しやすくなります。
海外旅行では外貨預金だけに頼らないことも大切
外貨預金を旅行に活用するときでも、支払い方法を一つに限定しないことが大切です。
おすすめなのは、複数の方法を準備しておくことです。
たとえば、
- 外貨預金と連携したデビットカード
- クレジットカード
- 少額の現金
- 緊急時に利用できる予備のカード
などです。
カードの紛失や利用できない店舗など、旅行中には予想外のことが起こる可能性があります。
複数の支払い方法を準備しておけば、万一のときにも対応しやすくなります。
海外旅行で外貨預金を使う銀行の選び方
海外旅行を目的に外貨預金を始めるなら、次のポイントを比較してみましょう。
- 為替手数料を確認する
-
外貨を購入するときのコストを確認します。
- 海外利用できるカードを確認する
-
外貨預金と連携できるデビットカードなどがあるか確認しましょう。
- 海外利用時の手数料を確認する
-
カード決済や海外ATM利用時の手数料を確認します。
- 旅行先の通貨に対応しているか確認する
-
米ドルだけでなく、ユーロや英ポンドなど、旅行先の通貨を取り扱っているか確認しましょう。
- アプリなどで外貨を管理できるか確認する
-
旅行中にも残高や利用状況を確認できると、予算管理がしやすくなります。
まとめ|海外旅行の外貨準備に銀行の外貨預金を活用しよう
海外旅行のお金を準備する方法は、空港や現地で日本円を両替するだけではありません。
銀行の外貨預金を利用して、旅行前に米ドルなどの外貨を準備しておく方法もあります。
特に、外貨預金とデビットカードを組み合わせられる銀行なら、
日本円を外貨へ交換
→ 外貨預金で保有
→ 海外旅行でデビットカードを利用
という形で活用できます。
一方で、外貨預金には為替変動によるリスクがあり、銀行によって為替手数料や海外利用時の手数料、サービス内容も異なります。
そのため、海外旅行用の外貨預金を選ぶときは、金利だけではなく、為替手数料・海外利用手数料・カードとの連携などを総合的に確認することが重要です。
旅行前に支払い方法を比較し、自分の旅行スタイルに合った方法で外貨を準備しておきましょう。