海外旅行では、現地通貨をどのように用意するかが気になるところです。
日本円を空港や現地の両替所で現地通貨に交換する方法もありますが、銀行の外貨預金を利用して、事前に外貨を準備しておく方法もあります。
さらに、銀行によっては外貨預金と連携したデビットカードを利用でき、海外の店舗やネットショップで現地通貨の支払いに使える場合があります。
この記事では、海外旅行で外貨預金から現地通貨を使う方法について、仕組みやメリット、注意点を初心者向けに解説します。
海外旅行で外貨預金を使うとは?
外貨預金とは、日本円ではなく米ドルやユーロなどの外国通貨で預金するサービスです。
例えば、アメリカ旅行を予定している場合、旅行前に日本円を米ドルへ交換して、米ドルの外貨預金として保有しておく方法があります。
旅行中に米ドルを使う場合は、銀行のサービスによっては外貨預金と連携したデビットカードなどを利用して、米ドルで決済できる場合があります。
イメージとしては、次のような流れです。
日本円 → 外貨預金で米ドルを準備 → 海外旅行 → デビットカードなどで米ドルを利用
日本円を旅行直前に現地通貨へ交換するのではなく、旅行前に外貨を準備しておくことがポイントです。
海外旅行で外貨預金を使う3つの方法
外貨預金から海外旅行で現地通貨を利用する方法には、いくつかの選択肢があります。
1.外貨預金と連携したデビットカードを使う
代表的なのが、外貨預金と連携したデビットカードです。
銀行によって仕組みは異なりますが、外貨預金に保有している米ドルなどを、海外でのカード決済に利用できるサービスがあります。
例えば、米ドルを外貨預金として保有している状態でアメリカの店舗でデビットカードを利用すると、保有している米ドルから支払いが行われる仕組みです。
海外旅行で外貨を使う方法としては、比較的分かりやすい方法の一つです。
2.外貨預金から現地通貨を現金で引き出す
銀行によっては、海外ATMなどを利用して現地通貨を引き出せるサービスがあります。
例えば米ドルを保有していて、アメリカのATMで現金を引き出すといった使い方です。
ただし、海外ATMの利用にはATM手数料やカード会社・銀行側の手数料などがかかる場合があります。
また、ATMによっては現地の金融機関が独自に手数料を設定していることもあるため、現金を引き出す場合は手数料を事前に確認することが重要です。
3.必要な分だけ現地通貨を現金で用意する
海外旅行では、すべてをカード決済にするのではなく、一定額の現金を用意しておく方法もあります。
海外では、カードが利用できない店舗や、現金が必要になる場面が残っていることがあります。
そのため、
- 普段の買い物 → デビットカード
- カードが使えない場合 → 現金
- 予備 → 日本円または別の決済手段
というように、複数の方法を用意しておくと安心です。
外貨預金から現地通貨を使う流れ
実際に海外旅行で外貨預金を利用する場合は、次のような流れになります。
まず、旅行先で使われている通貨を確認します。
例えば、
- アメリカ → 米ドル
- ユーロ圏 → ユーロ
- イギリス → 英ポンド
- オーストラリア → 豪ドル
などです。
旅行先によって必要な通貨が異なるため、事前に確認しておきましょう。
次に、銀行の外貨預金を利用して、日本円を旅行先で使う通貨へ交換します。
例えばアメリカ旅行なら、日本円を米ドルへ交換して外貨預金に預けます。
このとき重要なのが為替レートと為替手数料です。
同じ金額の日本円を交換しても、銀行によって適用される為替レートや手数料が異なるため、事前に確認しておきましょう。
交換した外貨を外貨預金として保有します。
例えば10万円を米ドルへ交換した場合、その時点の為替レートなどに応じた米ドル残高が外貨預金口座に入ります。
旅行前に必要な金額を準備しておけば、現地で使う外貨をあらかじめ確保しておけます。
旅行先では、外貨預金と連携したデビットカードなどを利用して支払います。
例えばアメリカのレストランで50ドルを支払う場合、対応するサービスであれば、外貨預金として保有している米ドルから決済できる場合があります。
ただし、外貨預金とデビットカードの連携方法は銀行によって異なります。
利用前に、対象通貨や利用条件、手数料などを確認しておきましょう。
外貨預金を海外旅行で使うメリット
外貨預金を海外旅行で利用することには、いくつかのメリットがあります。
- 旅行前に外貨を準備できる
-
外貨預金を利用すれば、旅行前に必要な外貨を準備しておくことができます。
「海外旅行に行く直前に両替する」という方法だけではなく、旅行の計画段階から少しずつ外貨を準備することも可能です。 - 為替レートを見ながら交換できる
-
外貨預金では、日本円から外貨へ交換するタイミングを自分で選べます。
例えば米ドルが必要な場合、旅行直前だけではなく、旅行までの期間に為替レートを確認しながら交換することもできます。ただし、為替相場は予想どおりに動くとは限りません。
「今後円安になる」「もっと円高になる」といった為替相場の予測だけをもとに交換するのではなく、旅行で必要になる金額を基準に考えることが大切です。
- 海外でカード決済できる場合がある
-
外貨預金と連携したデビットカードを利用できる銀行なら、海外で現金を持ち歩かずに支払いができる場合があります。
ホテルやレストラン、ショッピングなど、カード決済に対応している店舗では便利です。 - 海外旅行の支払いを管理しやすい
-
外貨預金に旅行用の資金をまとめておけば、旅行に使う外貨を管理しやすくなります。
例えば「旅行用に20万円分の米ドルを準備する」といった形で、旅行資金を分けて管理することもできます。
外貨預金を海外旅行で使うときの注意点
便利な一方で、外貨預金には注意点もあります。
- 為替相場によって円換算額が変わる
-
外貨預金は為替相場の影響を受けます。
例えば1ドル=150円のときに米ドルを購入し、その後1ドル=140円になれば、米ドルそのものの数量が変わらなくても、日本円に換算した評価額は変わります。
そのため、外貨預金は元本割れの可能性がある金融商品です。
旅行目的で外貨を準備する場合も、この点は理解しておきましょう。 - 為替手数料を確認する
-
外貨預金を利用するときには、円から外貨へ交換するときの為替手数料が発生する場合があります。
また、外貨から円へ戻す場合にも手数料がかかることがあります。銀行を比較するときは、金利だけではなく、為替手数料や海外でのカード利用条件も確認しましょう。
- デビットカードの利用条件は銀行によって異なる
-
外貨預金があれば、どの銀行でも海外でそのまま支払いができるわけではありません。
銀行によって、
- 対応している通貨
- 対応するカード
- 外貨預金との連携方法
- 海外利用手数料
- ATM利用手数料
- 利用できる国や地域
などが異なります。
そのため、海外旅行で外貨預金を使いたい場合は、「外貨預金の金利」だけで銀行を選ばないことが重要です。
- カードが使えない場合に備えて現金も用意する
-
海外では、すべての店舗でカードが使えるとは限りません。
小規模な店舗や交通機関など、現金が必要になるケースもあります。
そのため、外貨預金とデビットカードを利用する場合でも、ある程度の現金を準備しておくと安心です。
海外旅行では「外貨預金+デビットカード」が便利
海外旅行で外貨を使う方法として、外貨預金とデビットカードを組み合わせる方法があります。
基本的なイメージは、
①旅行前に日本円を外貨へ交換
↓
②外貨預金で保有
↓
③旅行先でデビットカードを利用
↓
④対応していれば外貨預金から決済
という流れです。
日本円を空港などでその都度両替する方法とは異なり、旅行前に外貨を準備できることが特徴です。
特に海外旅行へ何度も行く人は、「どの銀行なら外貨預金を海外で使いやすいか」という視点で銀行を比較してみるとよいでしょう。
外貨預金は海外旅行の「旅行資金」として活用できる
外貨預金というと、金利や為替差益を目的とした資産運用をイメージする人も多いかもしれません。
しかし、海外旅行との相性を考えると、旅行先で使う外貨を事前に準備しておく手段としても活用できます。
例えばアメリカ旅行なら米ドル、ヨーロッパ旅行ならユーロというように、旅行先で使う通貨を事前に準備しておくことができます。
さらに、外貨預金と連携したデビットカードを利用すれば、現金を大量に持ち歩かずに海外で支払いができる場合があります。
ただし、外貨預金は為替変動による元本割れの可能性があり、各種手数料も発生します。
旅行前に「為替レート」「為替手数料」「カード利用手数料」「ATM手数料」「対応通貨」などを確認して、自分の旅行スタイルに合った方法を選ぶことが大切です。
まとめ|海外旅行で外貨預金を上手に活用しよう
海外旅行で現地通貨を使う方法には、現金の両替やクレジットカードなどさまざまな選択肢があります。
その中でも、銀行の外貨預金を利用して旅行前に外貨を準備し、対応するデビットカードなどで海外決済する方法があります。
ポイントをまとめると、次のとおりです。
- 外貨預金で旅行前に現地通貨を準備できる
- 外貨預金と連携したデビットカードを利用できる銀行がある
- 海外ATMで現地通貨を引き出せる場合もある
- 為替手数料や海外利用手数料を確認することが重要
- 外貨預金は為替変動によって円換算額が変わる
- カードが使えない場合に備えて現金も用意すると安心
海外旅行の予定があるなら、出発直前に慌てて両替するのではなく、旅行前から外貨を準備する方法についても検討してみましょう。