海外旅行では、日本円を米ドルやユーロなどの外貨に交換する「両替」が必要になることがあります。
しかし、両替する場所や方法によっては、為替レートだけでなく両替手数料や為替手数料などのコストがかかり、思った以上に旅行費用が高くなることがあります。
特に、空港の両替所などで出発直前に外貨を準備すると、選択肢が限られてしまいます。
この記事では、海外旅行の両替手数料を安くする方法について、初心者にもわかりやすく解説します。
海外旅行の両替にはどんな手数料がかかる?
海外旅行で外貨を用意するときは、単純に「表示されている為替レート」だけを見ればよいわけではありません。
実際には、次のようなコストが発生する場合があります
- 両替手数料
- 為替レートに含まれる手数料
- 海外ATMの利用手数料
- カード会社などが設定する海外利用時の手数料
例えば、「1ドル=150円」と表示されていても、実際の両替時には手数料が上乗せされているケースがあります。
そのため、海外旅行の費用を抑えたい場合は、為替レートだけでなく、最終的にいくら支払うのかを確認することが重要です。
海外旅行の両替手数料を安くする5つの方法
海外旅行で両替コストを抑える方法として、代表的なのが次の5つです。
- 空港での両替をなるべく避ける
- 日本国内で事前に外貨を準備する
- 外貨預金を活用する
- 海外デビットカードを利用する
- 必要以上の現金を両替しない
それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.空港での両替をなるべく避ける
海外旅行の出発前に、空港の両替所でまとめて外貨を購入する方法があります。
便利な一方で、「空港だから必ずお得」とは限りません。
空港では旅行者が多く、出発直前に利用する人も多いため、複数の方法を比較する時間がありません。
そのため、少しでも両替コストを抑えたいなら、旅行直前ではなく、余裕を持って外貨を準備することがポイントです。
特に数万円、数十万円単位で両替する場合は、為替レートや手数料の違いが大きな金額差につながる可能性があります。
2.日本国内で事前に外貨を準備する
海外旅行で使う外貨は、必ずしも現地到着後に用意する必要はありません。
日本にいるうちに外貨を準備しておけば、旅行直前に慌てて両替する必要がなくなります。
例えば米ドルの場合、
円 → 米ドル
という交換を旅行前に済ませておき、現地ではその米ドルを利用する方法があります。
事前に準備することで、複数の金融機関やサービスを比較して、より自分に合った方法を選びやすくなります。
3.外貨預金を活用する
海外旅行で使う外貨を準備する方法の一つが、外貨預金です。
外貨預金では、日本円を米ドルやユーロなどの外貨に交換し、銀行の外貨預金口座で保有できます。
例えば、米ドルを使う旅行を予定している場合、
- 日本円を銀行口座に入金
- 円を米ドルに交換
- 米ドルを外貨預金として保有
- 海外旅行で利用
という方法が考えられます。
外貨預金のメリットは、旅行前に外貨を準備しておけることです。
為替レートは日々変動するため、旅行直前に一度に両替するのではなく、旅行までの期間を利用して少しずつ外貨を準備する方法もあります。
ただし、外貨預金には為替手数料が設定されている場合があるほか、為替レートの変動によって円換算額が変わる点には注意が必要です。
4.海外デビットカードを利用する
海外旅行では、現金だけでなくデビットカードを活用する方法もあります。
海外でデビットカードを利用すると、対応している店舗でカード決済ができるため、現金を大量に持ち歩く必要がありません。
また、銀行によっては、外貨預金として保有している外貨を海外でのカード利用に充当できるサービスがあります。
この方法を利用できれば、
日本で外貨を準備 → 外貨を保有 → 海外でデビットカードを利用
という流れで旅行中の支払いに利用できます。
例えば米ドルを事前に用意しておき、米ドルに対応した海外利用サービスを使えば、現地で毎回日本円を現金に両替する必要を減らせます。
ただし、海外デビットカードは銀行やカードによって、海外事務手数料、為替手数料、ATM手数料などの条件が異なります。
利用前に必ず手数料を確認しましょう。
5.必要以上の現金を両替しない
海外旅行では、「念のため」と多めに現金を用意してしまいがちです。
しかし、現金を大量に両替すると、帰国後に外貨が余ってしまう可能性があります。
特にクレジットカードやデビットカードが利用できる国では、現金を必要最低限にする方法もあります。
例えば、
- 現金しか使えない場所用に少額の現金を用意
- ホテルやレストランなどではカードを利用
- 交通機関やチップなど必要な場面では現金を利用
というように、現金とカードを使い分けると便利です。
「現金」と「デビットカード」を使い分ける
海外旅行では、現金とデビットカードのどちらか一方だけにする必要はありません。
それぞれの特徴を理解して、使い分けることが重要です。
| 支払い方法 | メリット | 注意点 |
|---|---|---|
| 現金 | カードが使えない場所でも利用できる | 紛失・盗難のリスクがある |
| デビットカード | 現金を大量に持ち歩かなくてよい | 海外利用手数料などの確認が必要 |
| クレジットカード | 利用できる店舗が多い | 為替手数料などの確認が必要 |
| 外貨預金+デビットカード | 事前に外貨を準備できる場合がある | 対応する銀行・サービスの条件確認が必要 |
海外旅行では、少額の現金+カードという組み合わせも選択肢になります。
両替手数料だけでなく「実際のコスト」を比較する
海外旅行の両替方法を比較するときに注意したいのが、単純に「手数料○円」と書かれている数字だけを見ることです。
実際のコストを比較する場合は、
為替レート+手数料=実際に負担するコスト
という考え方が重要です。
例えば、AとBのサービスがあったとします。
- A:手数料が安いが、適用レートが不利
- B:手数料は少し高いが、適用レートが有利
この場合、手数料だけを見るとAが安く見えても、最終的に必要な日本円はBのほうが少ない可能性があります。
そのため、比較するときは「1万円を外貨に交換したら、最終的にいくらの外貨を受け取れるのか」という視点が重要です。
海外旅行前に外貨を準備するなら「分散」も選択肢
為替レートは常に変動しています。
そのため、旅行の日程が数か月先であれば、一度にすべてを外貨へ交換するのではなく、複数回に分けて準備する方法もあります。
例えば、
- 旅行3か月前:一部を米ドルへ交換
- 旅行2か月前:追加で交換
- 旅行1か月前:必要額を確認して追加
- 出発前:現金を必要な分だけ用意
といった方法です。
これなら、特定の日の為替レートだけに大きく左右されることを避けられます。
ただし、分散して交換すれば必ず有利になるわけではありません。為替レートがその後どのように動くかは予測できないため、旅行に必要な金額と期間に合わせて無理のない範囲で準備することが大切です。
海外旅行の両替で避けたい3つのポイント
- 出発直前にすべて両替する
-
出発直前になると、比較する時間がなくなります。
旅行の日程が決まったら、早めに必要な外貨や支払い方法を検討しておきましょう。 - 手数料だけで判断する
-
手数料が安くても、為替レートなどを含めると最終的な負担が大きくなる場合があります。
「手数料」ではなく、最終的にいくらで外貨を購入できるのかを確認しましょう。 - 現金を持ちすぎる
-
大量の現金を持ち歩くと、紛失や盗難のリスクも高くなります。カード決済が利用できる場所ではカードを使い、現金は必要な分だけ用意する方法も検討しましょう。
海外旅行の両替手数料を安くするためのチェックリスト
旅行前に、次の項目を確認しておくと安心です。
- 現地で使う通貨を確認した
- 両替方法を複数比較した
- 為替レートを確認した
- 為替手数料を確認した
- 海外ATMの手数料を確認した
- デビットカードの海外利用条件を確認した
- 現金をいくら持っていくか決めた
- カードが使えない場合の予備手段を用意した
まとめ|海外旅行の両替は「事前準備」がポイント
海外旅行の両替手数料を安くするためには、旅行直前に空港などで慌てて両替するのではなく、事前に複数の方法を比較しておくことが大切です。
特に、
- 日本国内で事前に外貨を準備する
- 外貨預金を活用する
- 海外デビットカードを利用する
- 現金とカードを使い分ける
- 為替レートと手数料を合わせて比較する
といった方法があります。
外貨預金を利用する場合は、銀行によって為替手数料や金利、外貨の利用方法などが異なります。
また、外貨預金と海外デビットカードを組み合わせる場合も、対応通貨や海外利用時の手数料、ATM手数料などを事前に確認することが重要です。
海外旅行の費用を少しでも抑えたいなら、航空券やホテルだけでなく、「外貨をどう準備するか」も旅行前に比較してみましょう。