米ドル外貨預金を始めるなら、どの銀行を選べばいいのでしょうか。
米ドルは外貨預金のなかでも代表的な通貨ですが、銀行によって金利・為替手数料・預入方法・最低預入金額・サービス内容などが異なります。
「金利が高い銀行を選べばいい」と考えがちですが、外貨預金では為替手数料も重要です。金利が高くても、円から米ドルへ交換するときや、米ドルから円へ戻すときの手数料が高ければ、実際の利益が小さくなる可能性があります。
この記事では、米ドル外貨預金を銀行別に比較するときのポイントを、初心者にも分かりやすく解説します。
米ドル外貨預金とは?
米ドル外貨預金とは、日本円ではなく米ドルで預金する金融商品です。
例えば、100万円を米ドルに交換して外貨預金に預け入れると、米ドルで利息を受け取れます。
日本円の預金と違い、米ドルの金利が適用されるため、円預金より高い金利が設定されているケースがあります。
一方で、為替レートが変動するため、円に戻すときには為替差益が出ることもあれば、為替差損が発生することもあります。
そのため、米ドル外貨預金では、
- 米ドル金利
- 円からドルへの為替手数料
- ドルから円への為替手数料
- 為替レート
- 預入期間
- 普通預金か定期預金か
などを総合的に確認することが大切です。
米ドル外貨預金を銀行別に比較するときの5つのポイント
米ドル外貨預金を銀行別に比較する場合、特にチェックしたいのが次の5項目です。
1.米ドルの金利
まず確認したいのが米ドルの金利です。
米ドル外貨預金には、主に「外貨普通預金」と「外貨定期預金」があります。
一般的に、外貨定期預金では預入期間やキャンペーンなどによって高い金利が設定されることがあります。
ただし、表示されている金利だけで銀行を決めるのはおすすめできません。
高金利でも、
- 預入期間が短い
- キャンペーン期間だけ高い
- 特定の条件を満たす必要がある
- 円から外貨への交換時にコストがかかる
といった場合があります。
金利だけでなく、実際に受け取れる金額まで確認することが重要です。
2.為替手数料
米ドル外貨預金では、為替手数料も重要な比較ポイントです。
例えば、円を米ドルに交換するとき、銀行が提示する為替レートに一定の手数料が含まれている場合があります。
さらに、米ドルを円に戻すときにもコストがかかります。
そのため、
「金利が高い銀行=最もお得な銀行」
とは限りません。
特に短期間で米ドルを売買する場合は、金利収入より為替手数料の影響が大きくなる可能性があります。
3.外貨預金の最低預入金額
銀行によっては、外貨預金を始めるための最低金額が設定されています。
少額から始めたい人は、最低預入金額を確認しておきましょう。
例えば、1,000円相当から始められる銀行と、一定額以上の資金が必要な銀行では、初心者にとっての使いやすさが大きく異なります。
「米ドル外貨預金を始めてみたいけれど、いきなり大きな金額を預けるのは不安」という人は、少額から利用できる銀行を選ぶ方法もあります。
4.外貨預金の積立に対応しているか
一度にまとまった金額を米ドルへ交換するのではなく、毎月少しずつ購入する方法もあります。
例えば、
- 毎月1万円
- 毎月3万円
- 毎月5万円
など、決めた金額を定期的に米ドルへ交換していく方法です。
為替レートは日々変動するため、一度に全額を購入すると、その後に円高になった場合に為替差損が発生する可能性があります。
購入時期を分散させることで、為替レートの変動による影響を抑えることを狙えます。
米ドルを長期的に保有したい人は、外貨積立に対応しているかも比較してみましょう。
5.米ドルを海外で使いやすいか
米ドル外貨預金を、海外旅行や海外出張などに活用したい人は、外貨預金の「使いやすさ」も重要です。
銀行によっては、外貨預金と連携したデビットカードなどを提供している場合があります。
海外でカードを利用することで、事前に準備した外貨を支払いに利用できるケースもあります。
ただし、利用できる通貨や適用される為替レート、手数料などはサービスによって異なるため、利用前に確認しましょう。
米ドル外貨預金を比較するときに注目したい銀行
米ドル外貨預金を検討する場合、ネット銀行を含めて複数の銀行を比較するのがおすすめです。
例えば、次のような銀行があります。
- SBI新生銀行
- auじぶん銀行
- ソニー銀行
- PayPay銀行
- ドコモSMTBネット銀行
- GMOあおぞらネット銀行
それぞれ特徴が異なるため、「金利」「為替手数料」「積立」「海外利用」など、自分が重視する条件から比較すると選びやすくなります。
SBI新生銀行
SBI新生銀行は、外貨預金を検討するときに比較対象に入れたい銀行の一つです。
米ドル外貨預金では、金利だけでなく為替手数料やキャンペーンなども確認しましょう。
また、外貨預金を始める際には、円資金を用意して米ドルへ交換し、その後に外貨預金へ預け入れるという流れが基本になります。
auじぶん銀行
auじぶん銀行も米ドル外貨預金を比較する際にチェックしたい銀行です。
スマートフォンから手続きをしやすい点も、ネット銀行を利用するメリットの一つです。
金利だけでなく、米ドルへの交換コストや外貨預金の積立など、自分が利用したい機能を確認しておきましょう。
ソニー銀行
ソニー銀行は外貨サービスを比較するときによくチェックされる銀行の一つです。
外貨預金だけでなく、海外での利用を考えている人は、外貨預金と海外決済サービスとの組み合わせも確認しておくとよいでしょう。
海外旅行などで米ドルを使う予定がある場合は、単純に「預金金利が高いか」だけでなく、預けた米ドルを実際に使いやすいかという視点も重要です。
PayPay銀行
PayPay銀行もネット銀行の一つとして、米ドル外貨預金を比較する際の候補になります。
スマートフォンやインターネットから外貨預金を管理したい人は、操作性や利用できるサービスも確認しましょう。
特に外貨預金初心者の場合は、金利だけではなく、購入・売却の手続きが分かりやすいかも銀行選びのポイントになります。
ドコモSMTBネット銀行
ドコモSMTBネット銀行も、米ドル外貨預金を比較する際に確認したい銀行です。
ネット銀行は、店舗型銀行と比較してオンラインで手続きを完結しやすい点が特徴です。
ただし、金利や為替手数料などの条件は変わることがあるため、実際に米ドルを購入する前に最新情報を確認しましょう。
GMOあおぞらネット銀行
GMOあおぞらネット銀行も、ネット銀行として比較候補になります。
米ドル外貨預金を検討するときは、外貨預金の金利だけでなく、円から米ドルに交換するときのコストや、米ドルを円へ戻す際のコストまで確認することが大切です。
米ドル外貨預金は「金利だけ」で比較しない
米ドル外貨預金を銀行別に比較するときに注意したいのが、金利だけを見てしまうことです。
例えば、A銀行の金利が高くても、B銀行のほうが為替手数料が低ければ、実際の運用結果ではB銀行が有利になる可能性があります。
イメージとしては、
受取額 ≒ 預入金額 + 利息 ± 為替差益・為替差損 − 各種コスト
という考え方になります。
特に円から米ドルへ交換するときと、米ドルから円へ戻すときの両方でコストを確認することが重要です。
100万円を米ドル外貨預金に預ける場合は?
例えば100万円を米ドル外貨預金に預けるとします。
仮に1ドル=150円なら、
100万円 ÷ 150円=約6,666.67ドル
となります。
ここに米ドル金利が加われば、保有する米ドルは増えていきます。
ただし、最終的に円へ戻すときの為替レートが1ドル=140円になっていれば、円換算額は減少します。
反対に、1ドル=160円になっていれば、円換算額は増える可能性があります。
つまり、米ドル外貨預金では金利だけでなく為替レートも運用結果を大きく左右します。
米ドル外貨預金は円高になると損をする?
米ドル外貨預金では、円高になると円換算したときの評価額が下がる可能性があります。
例えば、1ドル=150円のときに米ドルを購入し、その後1ドル=140円になったとします。
この場合、同じドルを保有していても、円に戻したときの金額は少なくなります。
一方、1ドル=160円になれば、円換算額は増えます。
このように、米ドル外貨預金には為替変動によるリスクがあります。
「高金利だから必ず儲かる」という商品ではないことを理解しておきましょう。
米ドル外貨預金はどんな人におすすめ?
米ドル外貨預金は、次のような人に向いています。
米ドルを長期的に保有したい人
将来的に米ドルを使う予定があるなら、円から米ドルへ交換して保有しておく方法があります。
例えば、
- 海外旅行
- 海外留学
- 海外出張
- 海外赴任
- 米ドル建て商品の購入
など、将来的に米ドルを使う予定がある人です。
円以外の資産を持ちたい人
資産をすべて日本円だけで保有するのではなく、外貨も保有したい人にとって、米ドル外貨預金は選択肢の一つになります。
米ドルの金利に注目している人
円預金とは異なる金利環境で運用したい人も、米ドル外貨預金を検討できます。
ただし、金利差だけでなく為替変動も考慮する必要があります。
米ドル外貨預金の注意点
米ドル外貨預金にはメリットがある一方、注意点もあります。
- 元本割れする可能性がある
-
外貨預金は、為替レートの変動によって円換算額が変わります。
そのため、円に戻したときに預け入れた日本円より少なくなる可能性があります。 - 為替手数料がかかる
-
円から米ドル、米ドルから円へ交換するときに為替手数料が発生する場合があります。
短期間の運用では、このコストが利益を上回ることもあります。 - 金利が変わる場合がある
-
外貨普通預金などでは、適用金利が変動する場合があります。
また、期間限定のキャンペーン金利は終了後に条件が変わることもあるため、金利の適用期間を確認しましょう。
米ドル外貨預金を銀行別に比較する方法
銀行を比較するときは、次の順番で確認すると分かりやすくなります。
まず各銀行の米ドル普通預金・定期預金の金利を確認します。
円から米ドル、米ドルから円へ交換するときのコストを確認します。
少額から始めたい場合は、最低預入金額をチェックします。
毎月少しずつ米ドルを購入したい場合は、外貨積立に対応しているか確認します。
海外旅行などで利用する場合は、デビットカードなどとの連携も確認しましょう。
米ドル外貨預金は複数の銀行を比較して選ぼう
米ドル外貨預金を始めるなら、1つの銀行だけを見て決めるのではなく、複数の銀行を比較することが大切です。
比較するときは、
「金利」+「為替手数料」+「使いやすさ」
の3つを基本に考えるとよいでしょう。
さらに、積立を利用したい人は外貨積立の条件、海外旅行で利用したい人はデビットカードなどのサービスも確認してください。
特に金利は期間限定キャンペーンなどによって変わることがあるため、申し込み前には各銀行の公式サイトで最新の条件を確認することをおすすめします。
まとめ|米ドル外貨預金は金利と手数料を総合的に比較
米ドル外貨預金は、銀行によって金利や為替手数料、サービス内容が異なります。
銀行選びでは、単純に「一番金利が高い銀行」を探すのではなく、自分の運用目的に合った銀行を選ぶことが重要です。
特に確認したいポイントは次のとおりです。
- 米ドル外貨預金の金利
- 円から米ドルへの為替手数料
- 米ドルから円への為替手数料
- 最低預入金額
- 外貨積立の有無
- 海外での利用のしやすさ
- 金利の適用期間やキャンペーン条件
米ドルを長期的に保有したいのか、海外旅行などで使いたいのかによっても、適した銀行は変わります。
米ドル外貨預金を始める前に複数の銀行を比較し、金利だけでなく為替手数料やサービスまで確認することが大切です。